知財コンサル VS 弁理士
2021.02.18
みなさん、知財コンサルって、知っていますか?
知財コンサルは、論より結果が求められるお仕事です。
知財の業界は、弁理士試験の他に、
知的財産管理技能検定、
ビジネス著作権検定、
知的財産翻訳検定、
AIPE認定知的財産アナリスト
などの試験を受けた方たちがいます。
これらの資格では、できることと、できないことが、それぞれ違います。
知財コンサルは、特許申請書類の作成を主とする
通常の弁理士業務とは大きく異なります。
特許申請書類の作成は、弁理士じゃないとできないんですね。
明確な違いは?
たとえば、誰が直接の顧客なのかを考えると明確に違いが判ると思います。
特許申請書類作成を主とする通常の弁理士業務では、
発明者や企業の知財担当が直接のお客様です。
一方で、知財コンサルは、多くの場合に、
社長が直接のお客様であることが多いです。
そのため、知財コンサルは、一度、社長から信頼されると
息の長い関係の構築が可能です。
社長からの信頼を得るためには
社長が、直接のお客様である場合に、
そのビジネスの専門家である社長から信頼を得るのは、
難しいのではないかと思うかもしれません。
しかし、社長の多くは、ビジネスの専門家ですが、
知財の知識がありません。
そのため、知財の情報をベースに、ビジネスのアドバイスをしていければ、
納得していただけるケースが必ず生まれてきます。
あとは、社長ごとにその共感を得られる分野を会話を通じて、
どんどん収集して学んでいきます。
重要なのは、少しでも多くのアドバイスを、
1つのテーマの中でしていけるか、だと思います。
最も大事なこと
社長が聞きたい分野は、多くの場合に非常に具体的で、限定的です。
アドバイスの分野も、権利取得だけではなく、活用のアドバイスや、
知財に関わる人材育成の話も対象になります。
また、日本の法律だけではなく、
アメリカや中国の法律に及ぶかもしれません。
そのため、時間をかけて、周辺の知識や経験を、
常にアップデートしなければいけません。
最も重要なのは、自分自身がその会社の経営者の目線で、
アドバイスできるかどうかかもしれません。
知財コンサルは、信頼されると息の長い関係の構築が可能ですが、
勉強を常にしていかなければならない分野です。
人によっては、その努力をしていくのが
難しいと感じるかもしれませんが、やりがいのある仕事だと思います。
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